2017年の始まりにあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

2016年は、英国のEU離脱や米国大統領選などをはじめ、事前の予測を覆すような事象がこれまで以上に多く発生した年であり、継続する情勢不安を起因として世界各国で保護主義に傾倒する動きが見られました。また、急激な為替変動、原油価格の変動や欧州の金融不安など、2017年も先行きの不透明な状況が続いていくものと思われます。

このような変化の激しい不確定な環境下では、社会的な課題も複雑化しながら増えていくものと思われますが、それらを解決することは社会貢献につながり、事業機会でもあると考えています。社会的課題の解決を価値に変えていくことこそが、当社が持続的成長を続けていくために必要な要素です。

当社では、三つの基本方針「持続的な利益成長の実現」「強靭な企業体質の確立」「顧客密着型企業への変革」の下、顧客にとっての高付加価値を追求するビジネスへの変革を強く推し進めてまいりました。今後も、進化し続けるIT技術を経営に活用し、自社の枠を越えて、外部のパートナーと協力しながら社会価値イノベーションの創出に努めてまいります。

これは当社独自の提案力を活用することで、見えなかったものを見える化し、溢れかえっている情報から価値ある情報を抽出することで、業種・業態別にそこに係っている人たちの目覚ましいワークフロー変革や生産性向上を実現するものです。例えば、「デザイン・マーチャンダイジング」は、国内外の生産拠点から始めている、生産技術領域と製品開発領域を連携させた、市場ニーズを軸とする高効率な生産を実現してまいります。

当社が、グローバル企業として持続的に成長していくには、社会から支持され、必要とされる存在であり続けなければなりません。このために、当社内にとどまらず、お客様やサプライヤー、パートナーなど外部の企業や人ともオープンに繋がって、地球環境問題の解決と、この地球に生きる人々の豊かさ「持続可能な社会」への貢献を軸に、社会に革新をもたらす新たな価値を創造することで社会から必要とされ続ける存在になれるよう、邁進していく所存です。

遠藤総合研究所は、経営理念「健全な事業活動を通じて豊かさと夢を実現する」のもと、当社ならではのイノベーションによって、社会にとって意義のある“新たな価値”を創造し、ご提供することで、より質の高い社会の実現を目指してまいります。

本年もなお一層のご指導、ご鞭撻を賜りますよう、何卒、宜しくお願い申し上げます。



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 平成29年1月5日
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　株式会社 遠藤総合研究所
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 代表取締役社長　遠　藤　　潔