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ニュースリリース

国際防災の日

2020年10月13日
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行(パンデミック)により、防災への取り組みを強化する重要性が改めて認識されています。現在、多くの国は、複数の危機に同時に直面しています。こうした状況は今後も多く発生するでしょう。

異常気象はこの20年の間に劇的に増加しています。それでも、気候崩壊と環境破壊を減らすための前進は、ほとんど見られていません。良い災害リスクガバナンスがなければ、状況は悪化の一途をたどります。 災害リスクは、地方自治体や国だけが責任を担うものではありません。

COVID-19により、システミック・リスク(連鎖的に存在する多様なリスク)への対応には国際協力が必要であることが明らかになりました。良い災害リスクガバナンスとは、科学とエビデンスに基づいて行動することを意味します。そのためには、持続可能な開発目標(SDGs)と仙台防災枠組の実現を目指す最高レベルでの政治的コミットメントが必要です。

私たちが貧困を根絶し、気候変動の影響を軽減するためには、何よりも公益を優先して考えなければなりません。こうした理由からも、今年の「国際防災の日」は、より安全でレジリエントな(強靭な)世界の構築に向けた災害リスクガバナンスの強化をテーマに掲げているのです。


(アントニオ・グテーレス 国連事務総長メッセージより)