1945年以来、2,000回を超える核実験が人々に恐ろしいほどの苦しみを与え、呼吸する空気を汚染し、世界各地の景観を破壊してきました。

「核実験に反対する国際デー」にあたり、こうした破壊的な遺産に終止符を打つために、世界は声を一つにします。

今年、私たちは世界的な不信や分断の憂慮すべき高まりに直面しています。世界各地でおよそ1万3,000発の核兵器が備蓄され、各国がその精度、射程、破壊力を高めようとしている中にあって、それは破滅に導く行いです。

核実験の禁止に法的拘束力を与えることは、核兵器のない世界を目指す重要な一歩です。包括的核実験禁止条約（CTBT）はいまだ発効していないものの、それは核兵器による破滅の脅威をこの世から完全に消し去る意志を人類が持つことを示す、強力な証しとしてあり続けています。

すべての核実験の被害者の名の下に、私はCTBTを批准していないすべての国に対して、直ちに、無条件で批准するよう呼びかけます。核実験を、永遠に終わらせようではありませんか。

（アントニオ・グテーレス　国連事務総長メッセージより）