国際青少年デーは、若者たちの力と可能性を称える日です。

今年は、テクノロジーを活用して持続可能な開発を推進する上で若者が果たす、重要な役割に焦点を当てています。

世界中で、若者たちは「クリック」を「前進」へと変えています。デジタルツールを最大限に活用し、気候変動から不平等の拡大、深刻化するメンタルヘルスの危機に至るまで、地域や世界の課題に取り組んでいます。

しかし、持続可能な開発目標（SDGs）を達成するには、劇的な転換が必要です。その転換は、私たちが若者たちをエンパワーメントし、対等な立場で協力し合って初めて実現します。

それはつまり、デジタル格差を解消し、教育、批判的思考、情報リテラシーへの投資を拡大し、しばしばテクノロジー産業を支配するジェンダー・バイアスに対処し、デジタルソリューションを拡大する若いイノベーターたちを支援するということです。

人工知能（AI）が私たちの世界を再形成していく中、若者たちも先頭に立ち、デジタル政策・制度を形成していかねばなりません。

来月開催される「未来サミット」は、グローバルな課題を解決するための、よりネットワーク化された、より包摂的な仕組みを構築する機会です。私は指導者たちに対し、未来サミットを活用して若者たちがあらゆるレベルで参加することを推進し、若者協議機関を設立し、世代間の対話を促進するとともに、あらゆる場所の若者たちに向けた資金提供の機会を拡大させるよう要請します。

国連ユース・オフィス、そして国連ファミリー全体は、若者たちと連帯し、若者たちを支持することをお約束します。

あらゆる人々にとって、より持続可能な未来を築くために、共に若者たちの活力とアイデアを頼りにしようではありませんか。

（アントニオ・グテーレス　国連事務総長メッセージより）