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ニュースリリース

フィルター製品のライフサイエンス事業について

2025年01月06日
株式会社遠藤総合研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:遠藤潔、以下「遠藤総研」)は、フィルター製品のライフサイエンス事業(以下「本事業」)の円滑な販売実施に協力して参ります。

本事業は、フィルター製品の早期普及を目的として取組むものです。2024年は、需要が旺盛な半導体分野や水の再生利用ニーズの高まりで水環境分野などが特に伸長し、市場は前年比7.0%増が見込まれています。今後、半導体などのエレクトロニクス分野やバイオ医薬品の注目度が高まっているライフサイエンス分野、燃料電池の普及が期待されているエネルギーやモビリティ分野などで、膜・フィルターの活用が進み市場は拡大するとみられています。

半導体分野は、日系メーカーによる日本市場を軸に展開しています。液体ろ過用カートリッジフィルターや半導体ガスフィルターは、生成AI向けのロジック半導体やパワー半導体など需要増加に伴う工場の新設などで今後も伸長するとみられています。また、EVの需要増加で二次電池製造時や自動車生産ラインのロボットに使用される膜式エアドライヤーの日本国内での伸びも期待されています。

水環境分野は、飲料水などライフラインに関わる用途が多い水処理膜の需要が伸びています。日本市場はリプレースが中心であり、需要は安定しています。また、日系メーカーの海外販売は、中国や南・東南アジアなどで飲料水確保や衛生施設の整備に伴う需要の増加、経済成長率が高い米国で好調に伸びています。日本国内よりも海外需要が大きく伸びも高いことから日系メーカーの海外展開が進み、中国やインドなどの新興メーカーの台頭も著しい状況です。今後は、日系や欧米メーカーと新興国メーカーの競争が激化するとみられています。

食品・飲料分野は、消費者の健康意識や防災意識の高まりで清涼飲料水の製造時使用される液体ろ過用カートリッジフィルターの需要増が予想されるものの、長期的には日本国内で人口減少の影響も大きいため、市場は微増で推移するとみられます。

ライフサイエンス分野は、バイオ医薬品関連の需要増加を背景に、日本国内では液体ろ過用カートリッジフィルターをはじめ各品目が堅調です。今後も、原薬製造の国内回帰の動きやバイオ医薬品の特許切れに伴うバイオシミラーの開発などで伸びが期待されています。

遠藤総研は、本事業を含め、環境社会の構築、資源リサイクルの効率化、超高齢化社会への対応など、社会的課題の解決に貢献する関連事業に引き続き多面的に取組んで参ります。